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先帝祭・華麗な「上臈道中」の写真 [日記・雑記]

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昨日、5月3日、「しものせき海峡まつり」のハイライト
絢爛豪華な「先帝祭(せんていさい)が」行われました。


平安時代、栄華を誇った平家一門が
関門海峡、壇ノ浦での最後の合戦に破れ
滅亡したのは1185年4月25日のこと。

幼い安徳天皇は祖母の二位尼(にいのあま)に抱かれ入水。
潮の流れの早い壇ノ浦の急流にのみ込まれ、崩御することとなります。

天皇に続くように海に身を投げた官女達のなかには
海から引き上げられて生き残った者も多かったそうです。

そんな女性たちは、都へ帰ることもできず、
細々と、この地で生活していました。
そして、毎年、安徳天皇の命日が来ると
その冥福を祈るために
威儀を正して参拝したと伝えられています。
これが、今日の「上臈参拝」の起源なのだそうです。

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上臈参拝の舞台は、ここ「赤間神宮(あかまじんぐう)」です。

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竜宮城の門を模した、水天門から拝殿まで
長さ22メートルもの「天橋(てんきょう)」がかけられます。
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午後1時頃から、この天橋の上を通り
一番目の振袖太夫から、2番太夫、3番太夫と
上臈達が続々と参拝します。


「外八文字(そとはちもんじ)」という独特の歩き方で
ゆっくり、ゆっくりと
あでやかな打掛姿の上臈が朱色の天橋を渡っていく様は
きらびやか、の一言に尽きます。

この写真を撮影したのは、まだ11時ごろでしたが
良い場所で写真を撮るための場所取りの方が
続々と訪れていました。
気温がどんどん上がって真夏のような暑さでしたので
この炎天下、13時過ぎまで待つのは大変なことでしょう。

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この日、赤間神宮の境内に入るためには
500円の初穂料を払わなければなりません。

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「先帝祭うちわ」も、もれなくもらえます。




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さて、私は13時まで待つことは出来なかったので
午前中の早い時間に駅前の「グリーンモール」で
上臈「道中」を見物しました。

この上臈参拝は、格式の高い神事ですので
それぞれの太夫には官女や警固、禿(かむろ)などが付き添い
30人以上の堂々たる行列となります。
神事らしく、参列する人たちの表情はきりりとしていて
単なる「祭り」とは一味違う雰囲気があります。

街なかを行く時には、上の写真のような乗り物で移動するようですが・・。

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太夫には、誰でもなれるわけではありません。
幼いころから日舞の稽古に励み
「名取」でなければばらない、という決まりがあります。

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重いかつらや、かんざし、衣装を着けて
堂々と、美しく所作を行うのは、簡単なことではないでしょう。



5人の太夫のうち、一番最後の5番太夫は
「傘留太夫(かさどめだゆう)」と呼ばれる
最も格式の高いものです。
下の写真が今年の傘留太夫さんですが
車から降りる姿や、立ち振る舞いが際立って美しく
辺りを払うような風情。
さすがだと感じさせるものがありました。
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傘留太夫の外八文字。
堂々たる威厳があります。
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この方は何番太夫さんでしょうか。
髪型と髪飾りの美しさをどうぞご覧下さい。
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しかし、この人出の多さ。すさまじいほどです。
太夫が外八文字を披露する段になると
幾重にも人垣ができます。

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赤間神宮近くの唐戸の商店街もこんな感じで
人波が押し寄せていました。



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おまけの写真。

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