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クリムト、シーレ 北九州市立美術館 [日記・雑記]

2010年は新年早々、
北九州市立美術館、本館と新館で
見ごたえのある展覧会が行われます。

本館では1月2日から
「クリムト・シーレ ウィーン世紀末展」。

ウィーン・ミュージアム所蔵の
グスタフ・クリムトやエゴン・シーレの
すばらしい絵画が公開されます。

目玉はやはり、この絵でしょうか。
パラス・アテナ.jpg
クリムト作「パラス・アテナ」。

この絵の描かれた19世紀末のウィーンの
芸術活動の中心は
「ウィーン美術家同盟」という団体でした。

クリムトもこの団体に所属していたのですが
そのあまりの保守性に不満を抱き、脱退。
その後「ウィーン分離派」を結成します。

この「パラス・アテナ」は第一回分離派展に出品された
記念すべき作品です。

芸術、知恵、戦いの女神、パラス・アテナの
敢然と真正面を見つめるまなざしは
観るものの心を強く捉えます。

と、同時に気になるのが女神の胸元です。
舌を出している「顔」が見えるのは、一体何なのか?と。

これは、魔よけのために身に着けられているもので
「ゴルゴン」とか「ゴルゴネイオン」と呼ばれるそうです。

この、馬鹿にしたように舌を出す表情は
当時の保守的な美術界を揶揄したものだと
解釈されています。


さて、この「ウィーン世紀末展」と同じ時期に
リバーウォーク北九州にある分館では
「ロートレック・コネクション パリを彩った画家たち」展が
開催されるそうで、こちらも見逃せません。

本館の「ウィーン世紀末展」の半券を提示すれば
分館のロートレックを前売料金で鑑賞することができるそうです。









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“ゴルゴン”とは
髪の毛の代わりに頭に生きている蛇が生えた魔物、
“メドゥーサ”のことだそうです。

その顔を見たものは、石になってしまうと言われます。

ちょっと気持ちの悪いモチーフですが
結構、いろいろなところで魔よけとして利用されているようです。





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